建物を守るだけじゃない火災保険のお得な使い方
火災保険というと、その名の示す通り、火災なんかで家が燃えてしまった時に補償してくれる保険です。
もう少し詳しく内容を見てみると、台風の風で建物が壊れた場合や、雪の重みで屋根が壊れただとか、水ぬれや水災も補償することができます。
保険会社によってプランは色々あると思いますが、火災・風災・水災のようにいつくかカテゴリーがあってどこまで補償するかで、保険料が変わるような仕組みになっています。
そして、それぞれ建物部分の補償と、家財部分の補償に分かれています。
今回は、この「家財の補償」にスポットライトを当ててお送りいたします。
正直なところ、「火災保険って内容はよくわからないけど、とりあえず言われるがままに入ってる」という人も多いのではないでしょうか。
実は、建物の補償だけじゃないんですよ。家の中の持ち物も対象にできるのです。
他にも、暮らしのトラブルに対する様々なサービスが受けられたり、火災保険って知れば知るほど、目からうろこですよ。
家財の補償はどんな時に受けられるか
火災保険の保証の範囲が、いくつかのカテゴリーに分けられていると書きましたが、そうちの一つに破損・汚損等というものがあります。
これはどんなケースが補償されるかというと、思いがけず家財道具を壊してしまった場合に補償が受けられます。
具体的に実際に起きたケースを聞いたら、こんな場合も補償されるのかと驚きがありました。
・ソファーの位置を変えたくて持ち上げた時に倒してしまって壊れてしまった
・掃除中に、掃除機をドアにぶつけて掃除機orドアを壊してしまった
・ノートパソコンのケーブルに足を引っ掛けてパソコンが落下、壊してしまった
・子供がwiiを振り回してスッポ抜けて、テレビの画面を割ってしまった
・浴衣を来てお祭りにでかけるときに、袖にデジカメを入れようとして落として壊した(玄関で)
(外で壊した場合は対象外です。外で壊した場合も補償される特約はあります。)
このへんは「破損」したケースですね。
「汚損」も補償の対象ですので、
・テーブルの上のコップをひっくり返して、カーペットが汚れてしまった
これも補償の対象です。
どうでしょう、具体例を聞くと、火災保険って使えるなぁと思いませんでしょうか?
ノートパソコンにコーヒーをぶちまけてしまった~とかもありそうですよね。
発生頻度を考えて保険を選ぶとお買い得な買い物になる
実は、保険事故の件数をデータで見てみると、この家財の汚損・破損等の事故が一番発生件数が多くなっています。
保険会社から支払われた金額は、建物が大きく壊れるような事故の方が高くなりますが、発生頻度で言えば破損・汚損が一番というわけです。
一生に一度起こるかどうかの重大な事故に備えるために火災保険に入るというのは、もちろんそうなのですが、どうせ保険を買うなら発生頻度の高いものも補償出来たほうがお買い得かなぁと思います。
家を買ったり、借りたりしたらどうせ火災保険には入るのですから、保険金を受け取れた方が良いです。
火災保険の保険料を安くするテクニック
そうすると次のテーマは、いかに安く汚損・破損の補償を付けるかということになりますよね。
だいたいの保険会社で、汚損・破損の補償は一番幅広い補償が付くプランを購入する必要があると思います。(一番高いプラン)
しかし、内容を選んで必要な保証にしぼることで料金を抑えることができるそうです。
例えば、自治体が出しているハザードマップってご存知ですか?
これで、お住いの地域に水災の可能性が確認できるのですが、これで水災の可能性がないのであれば火災保険から水災部分の補償を除くことで保険料を抑えることができます。
破損・汚損がお買い得というのは、各保険会社が補償の対象を減らす方向にあるということからも見て取れます。
一昔前は、メガネや携帯電話も補償の対象だったのですが、今は対象外です。
さらに、毎年更新するタイプから、一定の年数分まとめて購入するタイプがあるのですが、35年補償の火災保険というのがほとんどなくなってきています。
35年前に保険会社が想定していた以上に実際には保険金が支払われている…ということではないでしょうか。
保証期間の長い保険は買い時、ということが言えるかもしれません。
以上、火災保険のお得な使い道情報でした。